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〈令和3年度経営リーダー養成塾(第1回)〉

2040年に勝ち残る法人をめざし全国から次世代経営リーダーが集結

2021.10 老施協 MONTHLY

全国老施協の特別養護老人ホーム部会は9月28日、「令和3年度経営リーダー養成塾」(第1回)をオンラインで開催した。本養成塾は、社会福祉法人や特養における若手経営リーダーの資質と知識の向上を目的に、半年間に全6回開催。3年目となる今年は、全国から管理者層を中心に30人が参加した。

勝ち残る法人になるため幅広く深い学びを

「経営リーダー養成塾」は、変化する政策・制度に柔軟に対応し、2040年に勝ち残る社会福祉法人の要件を理解し、経営者を補佐する人材、もしくは自ら運営に携わっていくリーダーを育成するのが目的。医療・介護分野の経営をサポートするウェルフェアー・J・ユナイテッド株式会社代表取締役の本間秀司氏が講師を務める。
開講に先立ち、全国老施協の石踊紳一郎特別養護老人ホーム部会長が挨拶し、「社会福祉法人や特養はさまざまな課題に直面し、事業継続や利用者の生活継続を見据えたケアマネジメントとサービス提供に対応しないといけない」と強調。制度設計の行方を理解し戦略を立てていく必要があると訴え、「幅広く深い学びの習得をめざし、全員が修了してほしい」と呼びかけた。

ウェルフェアー・J・ユナイテッド株式会社代表取締役の本間秀司氏

ウェルフェアー・J・ユナイテッド株式会社代表取締役の本間秀司氏

成長産業である一方 生き残りは激化する

第1回目のテーマは「国の政策の方向性と社会福祉法人のあり方の検討」と「管理職に期待される人材マネジメントと経営企画の役割」。本間氏による講義とグループ討議、発表という流れで進められた。
本間氏はまず、国の財政状況が厳しいなか、医療・介護制度がどう変わっていくかを説明し、「医療法人は再編・統合の動きがすでに始まっている。今後、社会福祉法人も新設合併や吸収合併、事業譲渡が制度化される」と述べ、「勝ち残る側になるには赤字経営は論外、単に黒字ではなく高収益体質になることが求められる。そのためには、食材や備品の調達から、サービスのあり方まですべてを見直すことから始めないといけない」とアドバイスした。
また、医療・介護・障害福祉の市場規模は2018年の52兆円から40年には108兆円に拡大するとのデータを示し、日本の基幹産業の一つになると指摘。「給食やリネンなど関連産業の展開も期待できるし、社会福祉法人が医療機関を持ってもいい。特養以外の事業も展開して、地域に貢献する役割が求められる」と事業運営の展望を示し、自身がコンサルティングを手がけた法人の事例を挙げながら、勝ち残る法人の共通項を解説した。
講義ではそのほか、経営に携わる者として必須の心構えや資質を説き、「これからの半年間は皆さんにとって特別な時間だと思い、頑張ってほしい」と受講者にエールを送った。
最後に、講義内容を踏まえた宿題が出され、第1回目は終了した。受講者は全6回の講義を通じて、2040年を見据えた自法人の事業計画書の作成に取り組んでいく。