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外務省の復権か!? 国家安全保障局長に秋葉氏就任

2021.8 老施協 MONTHLY

法案・政策成立プロセス

外交・安全保障政策の司令塔を担う国家安全保障会議をサポートする3代目の国家安全保障局長に秋葉剛男・前外務事務次官が就任した。
米国を参考に2013年12月に新設された国家安全保障会議は「日本版NSC」と呼ばれ、首相を議長にした官房長官、外相、防衛相による4大臣会合が中心。国防に関しては、総務相や財務相、経済産業相、国家公安委員長、国土交通相らを加えた9大臣会合も開く。ここで議論された基本方針の下で個別の外交・防衛政策が立案されている。
NSCを支える国家安全保障局の初代局長は外務事務次官経験者の谷内正太郎氏、2代目は警察庁出身の北村滋氏が務めた。安倍晋三前首相が指名した後者は、警備・公安畑が長く、外交経験も少ないことから、自民党内にも「各国外交当局とのパイプも細いから、激動する国際情勢を踏まえた大きなビジョンを描くことができない」(中堅)との声も上がっていた。
とりわけ安倍前政権では、首相の周りを固めた経済産業省出身の「官邸官僚」が内政から外交まで牛耳り、外務省の存在感が薄かっただけに、今回の人事は外務省の復権を印象づける形となった。
秋葉氏は外務次官の戦後最長の在任を記録、第1次安倍政権で中国課長として「戦略的互恵関係」に基づく日中関係改善に尽力、第2次安倍、菅両政権の看板の「自由で開かれたインド太平洋」構想にも当初からかかわった。
日韓関係は最悪の状況が続き、日朝、日ロ関係も停滞し、日本人拉致、北方領土両問題に打開の兆しは一向に見えない。米中の激しい覇権争いのはざまで日本外交もその立ち位置に苦悩する。北村局長時代に設置された経済班を中核に、半導体確保やワクチン争奪戦など、経済安全保障の重要性も高まる。「ミスター外務省」(茂木敏充外相)と称される秋葉氏が直面するのは、一筋縄でいかない難題ばかりだ。(凛)

今月の修光Style

そのだ修光(全国老施協常任理事・参議院議員)

そのだ修光(全国老施協常任理事・参議院議員)

介護現場の声を、国そして地方に

目下私が力を入れている活動の一つにオンラインを利用した都道府県等老施協との意見交換があります。本日(8月3日)も福島県と鹿児島県の老施協の方々とお話ししました。
新型コロナウイルス感染症への対応について介護現場でお困りのことをうかがったり、私のほうから国の施策についてご説明したりするなど、貴重な情報交換の場となっています。
皆さんとの対話の中で、2回目のワクチン接種を終えた職員の方が、夫が陽性者になったために濃厚接触者に該当するとされ、保健所から「14日間仕事を休んでください」と言われた事例をお聞きしました。
このように新型コロナウイルス感染症のために職員が足りなくなり、代わりの職員を人材派遣会社に頼まざるを得なくなった際の費用については、都道府県に置かれた地域医療介護総合確保基金のいわゆる「かかり増し補助金」の対象となりますので、申請してください。
ただし、地域の実情に応じて自治体が使い方を決められるようになっている事業には、対応にばらつきもあります。ワクチンの優先接種に関して、「高齢者と介護職員は同時期に打てるようにすべき」と田村憲久厚生労働大臣に訴え、これを可能とする通知を出してもらいましたが、在宅サービスについては対象としていない自治体もあります。
皆さんの声を国の政策に反映すべく今後とも尽力して参りますが、自治体の裁量が認められている事業もあります。介護に関わられる皆さんには、自治体にも要望を行うとともに、地方議会の議員にも現場の実情を訴え介護の大切さ・素晴らしさを理解する賛同者を増やし、その活動を支えていただけますよう、お願い申し上げます。

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