速報

〈コラム〉

認知症BPSDケアプログラムにおける取り組み実践事例⑤

JS-Weekly No.819

「導入の際の準備・調整について」

BPSDケアプログラムインストラクター 鈴木 恵介
医療法人社団永生会 本部 広報連携室

第5回コラムでは

本号では、前回( Vol.818( 2022年2月18日) )掲載コラムでの、「②背景要因(ニーズ・苦痛)の分析」の次のステップとなる、「 ③ニーズを踏まえた「ケア計画」の策定」について記載しております。

「ニーズを踏まえた「ケア計画」の策定」 について

ステップ2で背景要因をチームで分析し、優先順位をつけて絞り込んだものについて、どのようにケア計画に繋げていくのかという部分になります。
ケア計画を立てる際、どうのような背景要因が対象者の最も大きな苦痛の原因となっているのかを議論し、必ずそれに対応するケア計画を作成しなければいけません。
ケア計画を作成する上での注意点については、下記にまとめて記載しております。
また、ケア計画を実施した結果、BPSDが改善しない場合もあるかと思いますが、それは失敗ではなく、あくまで立案したケア計画が対象者にあっていないということの現われとなり、次の新たな仮説にうつることができます。

インストラクターとして研修参加者のみなさんの事例を伺っていると、「実践の前段階で難しさを感じた」という声が多くあがる。このプログラムは4つのステップで構成されているが、実はファーストステップの前段階の準備や調整が非常に大切になる。ファーストステップの「観察・評価」の実施の際には2~3名程度で入力することが推奨されている。このため、誰に声をかけるか?日程をいつにするか?開催場所はどこにするか?などを事前に検討して調整する必要がある。また当日集まってから本プログラムを説明していてはかなりの時間を要するので、そもそも何故集まるのか、集まって何をするのかなどを事前にお伝えした方が当日の作業がスムーズにはじめられるだろう。

【準備・調整の配慮】
○ 参加者は二人以上で多すぎないこと。多職種の参加が出来ると視野が広がる。
○ 事前の説明には医学研のHPやyoutubeを視聴してもらうと概要が掴みやすい。さらに電話やメールなどを活用すると、より理解度が深まる。
○ 定期的な会議など顔を合わせる場があれば、直接説明する機会とする。
○ NPI評価尺度を事前に確認していただき、記入しておいてもらえば、当日の作業がスムーズになる。
○ はじめてのメンバーが入力をする場合は長い時間を要することが多い。継続することで時間が短縮されること、3回程度の実施で効果が出てくることを伝えてモチベーションの維持に努める。

数事例ですが何かの参考にして頂き、スムーズな導入の一助になれば幸いです。